SIerにはいくつかの種類があり、独立系、ユーザー系、メーカー系なんて呼ばれたりしています。
その中でも、ユーザー系SIerでは特に、外販、内販という言葉をよく耳にすると思います。
私も就活時代にいくつかの企業を見る中で、これらの違いを意識して就活していきましたし、転職活動をする中でユーザー系SIerを見つけた際は、常にこの視点をもって転職先をリサーチしています。
また、私の大学時代の旧友で実際にいくつかのユーザー系SIerに就職した人がいますので、そういった人たちから聞いたユーザー系SIer、特に内販率が高い企業に就職するメリット、デメリットについて私なりの考えを整理したいと思います。
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ユーザー系SIerの内販・外販とは
ユーザー系SIerとは、もともと企業の情報システム部門が子会社や関連会社として独立してできた企業のことを指しており、親会社から分離し、SI事業を専業としている企業のことです。
その中で、内販とは親会社や関連会社向けの仕事のことを言い、外販とは親会社や関連会社以外の外の会社向けの仕事のことを指しています。
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内販率が高いユーザー系SIerのメリット
私の友人や知り合いに聞いた内販率が高いユーザー系SIerに就職する主なメリットは次の通りです。
- 仕事が安定している
- 親会社と同等の福利厚生を受けることができる
親会社がいるということはそれだけ安定した仕事があるということにもなります。また、親会社のほとんどは日本を代表するような大企業でもあります。
したがって、IT投資にも積極的であり、子会社であるSIerの仕事も結果的に安定していることが非常に多いです。
また、給与に関しては親会社よりは低いですが、それでも他のSIerよりは高い傾向にあります。さらに、福利厚生などに関しては親会社と同等の内容を享受することもできるというのも働く人の立場からすると非常に魅力的といえます。
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内販率が高いユーザー系SIerのデメリット
一方で、友人や知り合いに聞いたが内販率が高いユーザー系SIerに就職するデメリットはこちらです。
- 新しい仕事がなかなかない
- 常に親会社に気を遣う
- 親会社から出向組がいるため時には肩身が狭い
内販100%の場合はその名の通り、親会社の仕事”しか”しませんから、親会社以外の新しい仕事をする機会はほとんどありません。そのため、新しい事業への挑戦をする機会はほぼありません。したがって、なかなか新しい技術を身につけるられるようなチャンスも少ないです。
また、現場で働いていても親会社から出向してきた社員と一緒に働くこともあるため、親会社からの出向組に気を使いながら仕事していることもあるそうです。そのため、時には肩身が狭く、仕事しづらいと感じる人も一定数いるとのことでした。
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自分にあったSIerを探し続けよう
個人的な思いとしては、安定志向の方は、内販100%のユーザー系SIerに就職することをおすすめできるかなと思いました。しかし、成長意識が高い人や、様々なことにより挑戦していきたいという人にはお勧めしづらいというのが、今回私が周囲にインタビューしてみて感じた率直な感想です。
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今回はユーザー系SIerに絞って、ユーザー系SIerに就職するメリット、デメリットを考えてきましたが、SIerには冒頭触れた通り、独立系やメーカー系といった区分けもあります。
自分にあったSIerがきっといますので、色々と情報収集をして、自分にあったSIerに巡り合えることを願っています。
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