SIerと聞くとどんなイメージがありますでしょうか?ネットで検索すると、予測変換の中には「きつい」「やめとけ」「ブラック」「闇」といったネガティブなワードが並びます。確かに、こうした内容は一理ある部分がたくさんあり、私自身も様々なことを経験してきました。
しかし、私もSIerに勤めて約10年。SIerで仕事する魅力について様々な感じてきたことも事実です。
そのため、今回は、現役SEの立場から、SIerに就職・転職を考えている人向けに、SIerの魅力について最大限にお伝えしたいと思います。
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SIerで働く魅力
私が主に感じているSIerの魅力は次の5つです。
- 福利厚生が充実してる(給料、働き方)
- 温厚な人が多い(非体育会系)
- ITスキルが低くてもやっていける
- 達成感がある
- 幅広い経験がしやすい
魅力①福利厚生
1つ目は、福利厚生が充実していることです。
まず、給料についてですが、他の業種、職種に比べても高く、557.6万円(厚生労働省)とも言われています。全業種の平均年収が400万円とも言われていますので、それに比べて非常に高いことがわかります。特に、大手SIerや、プライムベンダーのようなSIerの場合はこれより非常に高いです。したがって、かなり上位を目指さない限りは給料面での一定の満足を得られる水準かと思います。
また、給料以外にも、働き方も比較的自由です。特に働く場所についてはほとんど問われず、コロナ禍以降は在宅ワーク、リモートワークが普及したことで、自宅にいながら仕事することも増えました。そのため、勿論、職場にも寄りますが、朝起きれなかった日や雨の日、前日に深酒をしてしまった日などは、その場で在宅勤務に切り替えることもできます。
その他、各種手当なども充実していることも多いです。
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魅力②温厚な人が多い
2つ目は、比較的温厚な人が多いということです。
私は、商社などの体育会系のノリや、Webベンチャーなどのキラキラ系のノリが苦手なので、落ち着いた感じの社風が肌に合っています。そういう意味では、SIerは、比較的落ち着いています。
具体的にいえば、お昼にランチにみんなでいくことも少なく、飲み会もそんなに多くありません。したがって、根暗の私にとってみれば適度な距離感の人間関係で仕事できるのはありがたいです。かといって、仕事上やりづらいと感じることはありません。
プライベートと仕事をしっかり分けたい人にとっては結構合っているのではないでしょうか。落ち着いた社風が合っていると感じる人はSIerに向いていると思います。
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魅力③ITスキルが低くてもやっていける
3つ目は、ITスキルが低くてもIT業界でやっていけるという点です。
少し違和感もありますが、どういうことでしょうか。IT業界で働きたいと思っていても、ITスキルが低くてついていけるか、やっていけるか不安という方もいらっしゃると思います。私もその一人でした。ITというなんかかっこいい響きに惹かれ、手に職を付けたいという思いからIT職種を選択しましたが、プログラミングが得意な訳でもなく、機械系やパソコンに強い訳でもなかったので不安はありました。
しかし、必ずしもプログラミングが得意でなくてもやっていけるのがSIerです。SIerとは、端的にいえば、ITスキルが高い人たちをまとめて1つのチームにして、ITシステム開発のプロジェクトを成功に導く人たちのことです。
したがって、必ずしも自分自身がプログラミング能力に長けていなくても、人をまとめるのがうまかったり、説明するのがうまかったり、といった別のスキルがあれば十分やっていけますし、むしろそういったスキルの方が重要な場面がたくさんあります。
そのため、必ずしもITスキルがなくても、SIerで活躍することができるといってよいと思います。逆に、LINEヤフーやDeNAといったメガベンチャーの場合は、システム実装能力がないとついていくことができません。また、ITコンサルティング会社の場合は、SIer以上に思考力が求められるため、ITスキルに自身がない人が易々と入ると痛い目にある可能性も高いです。そういう意味で、SIerはちょうど良い土壌があると言えると思います。
SIerの仕事の内容や、プログラミングとの関係性についてもっと知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。
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魅力④達成感がある
4つ目の魅力は、仕事を通じて達成感を得られる瞬間があるということです。
プロジェクトが成功し、無事に本番リリースができた時がもちろん達成感を得られる瞬間の1つです。小さいことでいえば、思っていた設計書を書くことができた時や、これまで理解できていなかった仕様を理解できた時も達成感や喜びを感じることができます。
ルーティンワークの仕事では得られない仕事への喜び、達成感をSIerでは得ることができます。長く仕事をしていくうえで、仕事で達成感を得ることができるかどうかは非常に重要だといえます。
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魅力⑤幅広い経験ができる
最後の魅力は、幅広い経験が経験ができるという点です。
SIerでの仕事は非常に多岐に渡ります。企画、構想、要件定義、設計、実装、テスト、保守とその仕事の幅は広いです。また、金融業向けのシステム開発することもあれば、製造業向けのシステム開発をすることもあり、更には、エンタープライズ系のシステム開発をすることもあれば、コンシューマーサービス向けのシステム開発をすることもあり、非常に多岐に渡ります。
1度経験してみて、自分自身に合っていないと思ったら、同じSIerの中でキャリアを変えたり、担当する仕事を変えてみたりと、マイナーチェンジをしながらキャリア形成ができることも魅力の1つです。
また、役割も様々あり、プロジェクトマネジメントスキルを活かしてマネジメント系に進むもよし、技術スキルを活かしてテクニカル系に進むのもよし、活躍の幅があります。
したがって、まずはSIerに入ってみてから自分に合っている仕事の仕方を探すことができるのも魅力の1つです。様々な仕事、様々な角度から経験してみることで自分にあったキャリア形成をすることもでき、成長につなげることができます。
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SIerで働く魅力
いかがでしたでしょうか。
SIerの魅力はまだまだありますし、SIerで働く人に聞くと十人十色の答えがあると思います。勿論、大変なこともありますし、闇もたくさんあります。
しかし、魅力的な部分もたくさんあるからこそ、SIerという業界が存在し、私含めてたくさんの人がそこで働いているのだと思います。
ぜひ、今回の内容も1つの参考にし、SIerへの就職や転職について考えてみてはいかがでしょうか。
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