「SIer」と聞くとどんなイメージがありますでしょうか?
その中の1つに「残業が多い」というイメージもあり、ブラック企業というイメージがある人も少なからず一定数いるのではないでしょうか?
確かにSIerの残業時間は、他の業種業態に比べても多い印象があります。
では、なぜSIerの残業時間が多くなりがちなのかについて、SIerで仕事する現役でシステムエンジニアの立場から考えたいと思います。
SIerの残業が多い理由①
1つ目は、プロジェクトメンバー特に、ビジネスパートナー(BP)をまとめる立場にあるためです。
SIerは労働集約型の多重構造のビジネスモデルとなっており、SIerで働くシステムエンジニアはBPと呼ばれるビジネスパートナーを他の会社から雇い、彼ら彼女らをプロジェクトメンバーとして従えて、プロジェクトを推進することを生業としています。
したがって、BPをまとめることが仕事です。
そのため、時にはBPの仕事が終わるまで付き合ったり、BPの仕事のフォローをしたり、BPの仕事の残りを巻き取ったりと、自分の仕事だけではなくBPの仕事も含めて自分のタスクとして対応しなければなりません。
システムエンジニアの仕事内容についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
また、SIerの仕事の本質についてもっと知りたい方はこちらも併せてご覧いただくと、より理解が進むと思います。
SIerの残業が多い理由②
2つ目は、打合せが多いためです。
SIerで働くシステムエンジニアには様々な関係者とコミュニケーションをとって情報収集することで、チームをまとめあげながら、発注者側である顧客と上手な関係を築いて、プロジェクトを推進していきます。
そのため、情報収集が必須となり、その結果どうしても打合せが多くなってしまいます。
システムエンジニアの一日の流れについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。システムエンジニアの一日が打合せで埋め尽くされていることが分かると思います。
SIerが残業が多い理由③
3つ目は、時間見合いで対価をもらう仕事ではないからです。
スーパーやコンビニの店員さんは働いた時間に対して対価を貰う仕事です。一方で、システムエンジニアなど、クリエイティブな仕事は、仕事の成果、つまりはアウトプットに対して対価が支払われます。
そのため、良いアウトプットを出さなければ認められることはなく、次の仕事を得ることができません。
したがって、とことん突き詰めて仕事する人が多いという特徴もあります。これは、システムエンジニアに限った話では決してありませんが、クリエイティブな仕事をしている人全員に共通していえることではないでしょうか。
まとめ
SIerは残業が多いです。
しかし、やりがいも多い仕事です。
今回の内容がSIer理解のヒントになれば幸いです。
SIerの魅力についてもまとめているため、併せてご覧ください。
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