【SIer・SES】案件・配属ガチャにハズれたかもと思ったら【失敗例と対処方法とは】

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システム開発

SIerやSESに就職を考えている、もしくはSIerやSESに就職したばかりの若手に向けて、SIerやSESに就職したからには避けて通れない「案件ガチャ」「配属ガチャ」について、現役SEの立場からお伝えしたいと思います。

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SIer・SESの案件ガチャ・配属ガチャとは

SIerに限った話ではありませんが、システム開発というのはプロジェクト、所謂案件ごとに仕事をします。しかし、アサインされる案件もしくはその案件を実施している部署によっては、その処遇に大きなばらつきがでること、これが案件ガチャ、配属ガチャです。

よくガチャ失敗というと、残業が多い、過酷な労働環境などと言われることがあります。もちろん、それらもガチャのひとつです。しかし、そんなことは容易に想像がつきます。そこで、ここではもっと本質的に、ガチャに外れるとどうなってしまうのかをお伝えしたいと思います。

ガチャに失敗したら陥ること

案件ガチャや配属ガチャに外れると、取り返しのつかない差がでてしまいます。

残酷なことに、私の同期でも新人の研修で周りから先生と言われていたり、グループワークでリーダーシップを発揮していた国立大学理系大学院卒のエリートも配属部署に恵まれずにくすぶっている人がたくさんいます。

数年経つとどんなに優秀であっても、環境に恵まれないと彼ら彼女らとは同期の間でも、年収ベースで既に400万以上の差がついてしまうこととなります。

大学もしくは大学院を卒業した場合、院卒の方が大抵初任給も高く、ストレートに卒業したとしても2歳違うにもかかわらず、年収ではあっという間に逆転が起きてしまいます。

それだけ、ガチャに失敗すると今後のキャリア選択、そして人生までも変わってしまいます。

案件ガチャ・配属ガチャの具体例

では、自分がアサインされた案件や配属された部署になにか危機感を持っていて、「これってもしかして案件ガチャ、配属ガチャに失敗した?」と思ったら、次の3つに当てはまるか考えてみてください。

1.斜陽案件を担当してる部署

2.いい上司に恵まれない

3.リーダーや顧客折衝するポジションに就けない

斜陽案件を担当してる部署

若手のうちは、プロジェクト規模や個人の能力にそれほど差がありません。ただ、年々売上が下がっているような部署に配属された場合、評価はされづらいです。したがって、1つ目は斜陽事業で今後事業撤退を予定しているような部署に配属されたと感じたら、それはガチャ失敗だと思ってください。

会社として徐々に撤退、縮小を考えているような顧客向けの案件に参画した場合、どんなに頑張っても未来がありません。また、新しい取り組みをするわけでもありませんから個人としての成長機会もなかなか得ることができません。

若手のうちは、個人の能力や権限にそれほど差がありませんから、環境によって差がでてしまう代表例です。

いい上司に恵まれない

2つ目は、案件や部署にいる上司に恵まれない場合です。

案件にいる上司や案件の責任者である自分の上長である管理職、直属の上司が出世コースにはいっているか、部下を引き上げようとする人かどうかが重要です。

どの会社でも毎年、評価会議というものが大抵の場合あります。その場で、同じ階級の社員同士を比較して評定を出します。しかし、同然、昇格枠は決まっているので枠の奪い合いとなります。

そうした際に、いかに自分の部下をその枠に押し上げてくれるように努力してくれるか、上の上に働きかけてくらるかで、自分が昇格候補に入れるかが全く変わってきます。

どんなに優秀な若手であっても上司が出世コースにはっていないと、残念ながら正当な評価はされません。

リーダーや顧客折衝するポジションに就けない

3つ目は、案件の中でのさらに、ポジションの話です。本人に実力がある前提ですが、リーダーや顧客折衝するポジションに就けない案件はガチャ失敗です。

SIerはいまだに人月商売、労働集約型のビジネスモデルです。そのため如何にBPを大量に抱えて案件を回して、規模を出して売上を出せるかが求められ、それが評価されます。

そのため、技術的に優れるよりも、リーダーポジションに就いた方が評価されます。技術力に優れてもなかなか正当な評価は受けにくいです。

また、SIerのエンジニアは、顧客から仕事を自分で取ってくることも重要です。そのたえ、顧客と折衝して色々な調整をしていくことも注目されます。上司も情報収集のために、そういった立場の人に積極的に声をかけるようになり、結果上司の目に留まりやすくなり、評価にもつながります。

したがって、リーダーや顧客折衝するポジションに就けなそうな案件はガチャ失敗の一例としてよく上げらえます。

対処法

案件ガチャ、配属ガチャに失敗したと思ったら身の振り方を考えた方がよいです。冒頭お話した通り、同じような努力をしているにもかかわらず数年で数百万円以上の年収の差が出ることにもつながります。そして、何より経験も積めません。

ではどうしたらよいのでしょうか。それはやはり、異動転職です。

異動

まずは、同じ会社の中で異動を希望しましょう。きっと会社の中には評価されやすい案件、配属部署は必ず存在します。社内の掲示板などを見ながら、情報収集を行ってどこに身を置くべきかをよく考えるとよいです。

しかし、会社内の異動には様々なルールがあると思います。また、部署異動となると後ろ指を刺されたり、異動までに様々な調整をして時間がかかったりしてしまいます。

その場合は、別の対処を考えます。

転職

異動ができない場合やいますぐにでも環境を変えたいという方は、転職をしましょう。

転職はリスクがありますが、転職活動にはリスクはありません。したがって、まずは自分が置かれている環境を客観的に見るためにも転職を一つの選択肢として動き出すことをお勧めします。

私の友人でも、転職するぞということを免罪符に異動交渉をした人もいます。そのため、悩む前に行動することをお勧めします。

まとめ

案件ガチャや配属ガチャはどの会社にも存在します。会社員である以上、自分の希望通りというわけにはなかなかいきません。しかし、自分が輝ける環境、優位になれるような環境に身を置くように努力することは必要です。

最後に今回は、ある主「環境」に焦点をあててきました。しかし、「環境」を選択できる人は、「実力がある人だけ」ということも同時にしっかりと認識しておく必要があります。

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