【PMBOK】資源マネジメントと調達マネジメント 違いとは

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プロジェクトマネジメント

PMBOKの知識エリアの中でよく似た概念として、混合しがちな「資源マネジメント」と「調達マネジメント」の違いについて今回は、私なりに整理したいと思います。

PMBOKに関しては、各知識エリアに合わせて実務で使える形で整理した記事も合わせてご覧ください。資源マネジメント、調達マネジメントについても過去、それぞれ記載しています。

資源マネジメントについてはこちらからご覧ください。

調達マネジメントについてはこちらご覧ください。

今回は、資源マネジメントと調達マネジメントの「違い」にフォーカスしたいと思います。

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資源マネジメントと調達マネジメントの違いとは

まずは簡単に資源マネジメントと調達マネジメントの違いについて整理します。

資源マネジメントは、プロジェクトメンバーといった人を代表に、プロジェクトで使う開発PCやソフトウェア、時にはプロジェクトルーム(執務室)といったプロジェクトを遂行するうえで必要となるリソース(人、モノ)を管理する際に必要となる考え方を整理したマネジメント体系です。

一方で、調達マネジメントは、プロジェクトで利用するリソース、特にプロジェクトメンバーを外部から調達してくる際の考え方について整理したマネジメント体系です。

調達マネジメントプロジェクトに必要な資源(要員、ソフトウェア等)の調達。要員に関して言えば、BPとの契約形態(準委任、工数請負、一括請負)を管理する。
資源マネジメント調達マネジメントで調達してきた要員、ソフトウェア等を管理する。

資源マネジメントと調達マネジメントの決定的な違いは、平たくいえば、調達マネジメントで調達してきたリソースを、資源マネジメントでリソース管理するといった関係性によって表現することができます。

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資源マネジメントと調達マネジメントの違い 具体例

資源マネジメントと調達マネジメントの違いついて、具体例を交えて、整理します。

両方のマネジメントで重要となり、プロジェクト遂行に欠かせないのが、「人」に関するマネジメントです。そこで、ここでは人、要員に関するマネジメントに焦点を当てて、こららの違いについて整理します。

まずは、プロジェクトが始まる段階で、ビジネスパートナー(BP)を中心に、プロジェクトに必要なメンバーを各社より調達します。PMBOKの調達マネジメントの中では、サプライヤーの選定ということがしばしば出てきます。これはどちらかといえば、発注者側の視点に立った観点であり、SIerなどのベンダーの立場からすると、少し違ってきます。ベンダーは、BPを一社に選定することはなく、複数社から複数メンバーを調達してもらうことが基本となります。

また、調達マネジメントはプロジェクト開始時に限った話ではなく、各システム開発の工程が変わるタイミングなどで都度調達を行います。

こうして、調達したプロジェクトメンバーについて、管理していくのが資源マネジメントです。プロジェクトメンバーに関する管理に限っていえば、要員管理、更に踏み込むとタスク管理ともいうこともできます。

それぞれのプロジェクトメンバーのパフォーマンス状況、進捗管理は勿論、契約形態によっては勤怠管理、体調管理などいったことも資源マネジメントの一環となります。せっかく調達マネジメントで調達してきた大切なリソースを最大限に活用し、存分に活用してもらうための工夫を施していきます。

このように、調達マネジメントと資源マネジメントは決してそれぞれが独立した存在ではなく、相互に関係しあっており、調達マネジメントから資源マネジメントへバトンを渡していく、そんな関係にあります。

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PMBOKはマネジメントの基本

今回は、PMBOKの中でも、調達マネジメントと資源マネジメントの違いにフォーカスして解説しました。PMBOKで定義されている知識エリアはどれも非常に重要な考え方であり、現場の実務でも活かしていける内容がたくさんあります。

ぜひ、今回の内容を参考に、PMBOKについての理解を深め、日々のプロジェクトマネジメントに活かしてみてください。

その他、PMBOKに関して更に知りたい方は、各知識エリアについて整理したい記事も合わせてご覧ください。

①統合マネジメント

②スコープマネジメント

③スケジュールマネジメント

④コストマネジメント

⑤品質マネジメント

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⑥資源マネジメント

⑦コミュニケーションマネジメント

⑧ステークホルダマネジメント

⑨リスクマネジメント

⑩調達マネジメント

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