【システム開発】PMとSEを兼任すると起きる3つのこと【現役SEが語る】

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システム開発

SIerで働いているとプロジェクトをまとめる立場にあるプロジェクトマネージャー(PM)と開発するシステムの要件や仕様を決める立場にあるシステムエンジニア(SE)を兼任することは多々あります。

このようにPMとSEを兼任すると起きる3つのことについてまとめたいと思います。

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PMとSEを兼任するとは

大規模プロジェクトであれば、PMとSEはそれぞれ別の人が担当し、役割分担をすることが多いですが、すべてのプロジェクトがそれほど大きい訳ではありません。そのため、プレイングマネージャーとなり、プロジェクト全体をマネジメントする仕事をしながら、自らシステム要件を決め、設計します。時には、プログラミングまで一部自らやってしまうということもあります。そのため、PMはコードをかけない、かかなくても良いとしばしば言われますが、そんなことはありません。

プロジェクト全体に対しても責任を持つため、進捗管理や課題管理、要員管理をはじめとするプロジェクトマネジメントも行いますし、顧客との要件仕様詰めをはじめとする顧客折衝も行います。そして、要件定義書は勿論、外部設計書、内部設計書も作成し、時には単体テスト仕様書の作成、そしてコーディングまで行うことがあります。

①自信を持って顧客と向き合える

PMとSEを兼任すると、どうなるのでしょうか。

1つ目は、自信を持って顧客との打合せや折衝に臨むことができます。なぜなら、誰よりもこのプロジェクトのこと、そしてシステムのことに詳しいからです。

プロジェクトマネジメントもやって、システム開発もやっていれば、いまプロジェクトがどのような状況で、開発しているシステムがどういう状況か誰よりも肌で感じているはずです。兼任者から出る言葉の1つ1つはPMだけ、SEだけをやっている人とは段違いです。

②マルチスキルを伸ばせる

PMとSEを兼任すると起きること2つ目は、システム開発に関するあらゆるスキルが身に付きます。システム開発は、IT技術だけでは成立せず、業務知識、そしてプロジェクトマネジメントスキルもなければ成立しません。

PMとSEを兼任するとシステム開発能力とプロジェクトマネジメント能力を同時に習得しながら成長することができるので、PMやSEを専任している人よりもシステム開発プロジェクトに関する知見がより深まっていきます。もちろん、専任している人の方が各領域に対する深みはあるかもしれませんが、システム開発の全体を理解することは非常に重要であり、キャリア選択の幅も広げてくれます。

③忙しくなる

ここまでPMとSEを兼任すると起きることについて、比較的良いことを言ってきました。ただ、PMとSEを兼任して起きることの3つ目は圧倒的に忙しくなるということです。

PMやSEを専任する場合と比べて、兼任するということはそれだけマルチタスクで様々なことを同時並行で考える必要があります。そのため、PM脳とSE脳をその場その場で切り替えながら仕事しなければいけません。

また、経験上、PMとSEを兼任するような場合、1つのプロジェクトだけを担当していることは少なく、複数プロジェクトを掛け持ちしていることの方が多いです。そのため、プロジェクトごとに頭を切り替え、役割ごとに頭を切り替える必要があり、オーバーヘッドがかかってしまいます。

ただ、その分日々の仕事の中で得られることも多くなるので、成長もしやすいです。もちろん、忙しさのあまり体調を崩す人も多いので働きすぎには注意が必要です。

向いてる人と向いてない人

PMとSEの兼任が向いている人と向いていない人は結構はっきり分かれます。

向いている人は、自分が携わるプロジェクトのすべてを把握したい人です。1つ目でも触れた通り、あらゆることを把握、理解したうえでプロジェクトの成功に責任を持ちます。ただ、その分責任も大きくなるので、その重圧にも耐えられる人でなければ務まりません。

一方で、向いていない人、というよりPMやSEを専任する方が向いている人は、1つのことを突き詰める方が得意な人は、専任となるようなプロジェクトの方が良いです。自分が任された領域について責任を持ち、その領域を極めることができます。

この記事をきっかけにPMとSEを兼任することについて理解し、自分にとって最適なポジションで仕事できるようになれば幸いです。

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