みんな大好きPMBOKの10の知識エリアに沿って、これまでのシステム開発現場での実体験をもとに私の思うところをメモ感覚で残していきたいと思います。
PM初心者の方々、新入社員の方々に向けて書いていきたいと思います。
ここでは、PMBOKについての解説は省略するので、PMBOKについて知りたい方はまずは他のサイトなどで確認のうえでまた戻ってきていただければ、こちらにて小さなノウハウなどをまとめていきたいと思います。
①統合マネジメント
②スコープマネジメント
③スケジュールマネジメント
④コストマネジメント
⑤品質マネジメント
⑥資源マネジメント
⑦コミュニケーションマネジメント
⑧ステークホルダマネジメント
⑨リスクマネジメント
⑩調達マネジメント
プロジェクトとは
まずはじめに、プロジェクトについては軽く触れておきます。
そもそもプロジェクトとは、PMBOKでは「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施される有期性の業務である」と定義されています。
そういう意味で、全く同じプロジェクトは１つも存在しないということができ、すべてのプロジェクトはそれぞれの特色・特性があり、不確実性の塊がプロジェクトであると言うことができます。
プロジェクトマネージャーとは
プロジェクトマネージャー（PM）はプロジェクトの成功に向けた各種権限と責任を負う人です。そして、権限の中で、責任を全うすべくプロジェクトの特色・特性を的確に捉え、それにあったプロジェクトの計画と実行を行います。
特に、システム開発におけるプロジェクトは見えないことだらけです。システムの品質、メンバの稼働、顧客・メンバの関係性・役割、将来に渡って発生するタスクや課題・問題などなど。
PMはこれらの見えないものを見える化することが仕事であると私は考えています。
プロジェクトの目的・目標を明確にして、プロジェクト関係者の足並みを揃えます。タスクを認識できるレベルまで細分化し、メンバのスキルを洗い出しすると共に、メンバに適切な役割を与えながら、タスクの進捗を可視化し、成果物の品質を定量的・定性的の評価して着実にプロジェクトを進めます。そして、過去の実績から将来の予測を立て、見える化の中で将来発生する課題や問題を予知して対策を打ちます。
自分の専門領域ではない分野に関するプロジェクトをマネジメントする場合には、有識者からのヒアリングを通じて、有識者の中に眠っている暗黙知や考え方を見える化し、プロジェクト全体で共有化していきます。そして、自身の経験から来る洞察力と掛け合わせていきます。
見える化したものはドキュメントとして残すことでプロジェクト関係者全員が同じ認識をもって進むことができるようになるのです。
人間は見えないものが怖いです。しかし、逆に見えるものには手が打てるようになります。
そのためにPMはあらゆる手を駆使して、見えないものを見える化していくと思うのです。
まとめ
プロジェクトおよび、プロジェクトを推進するプロジェクトマネージャー（PM）について触れてきました。
私はPMとは？と聞かれれば、プロジェクトのQCDS（S:スコープ）に責任を持ち、プロジェクトの成功に全身全霊を注ぐ人と答えます。そして、その仕事内容は多岐に渡りますが一言でいえば、見える化することが仕事であると、定義しています。
ぜひ、PMの考え方の１つとしていただければと思います。
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